2月24日(日) 都立多摩工業高校グラウンド 14:00〜

対戦相手    青梅FC(昨年まで関東リーグ所属)

練習試合 35分×3

かながわクラブ 2−3 青梅FC(0−1、2−0、0−2)


対戦相手の青梅FCは過去には関東リーグで優勝した経験もある強豪チーム。 神奈川県社会人リーグで上位に食い込むためには、強豪チームといかに試合運びができるか、自分たちのサッカーができるかが鍵となる。 強風の中、また、固い土のグラウンドで、いかにボールをコントロールできるか。 


1本目
GK  21柳川
DF 18大川 27眞弓 2佐藤 15栄
MF 31舘 8角木 19太田 14津久井
FW 26富山 29堀田

ゲーム序盤は、お互いに硬いグラウンドと強風にてこずり、思うようにボールがまわせない。 
ようやく5分過ぎから、いい形でボールが持てるようになり、少しずつ中盤でボールがつなげるようになってきた。 しかし、それでも相手の中盤の早いプレッシャーや、体を寄せてのDFでなかなかゴール前までボールが運べない。 特にフィジカル的に1対1の場面では、青梅FCのほうが上。
15分 かながわクラブのDFラインでのボール回しで、相手にプレッシャーをかけられて、ボールの出しどころがなくなり、苦し紛れにGKにバックパスするも、イレギュラーバウンドでミスキック、そこを相手にボールを取られて、ゴール。   0−1。
青梅FCの攻撃のパターンは多彩。 中央から人数をかけて、右でも左でも、あるいは中央からでも攻撃できる布陣を作るのが早い。 特に青梅FCの右サイドからの攻撃は、早いクロスが入り、かながわクラブのゴールを脅かす。 DF面では、相手の攻撃力により、ボランチの8角木がどうしても引き気味になり、ゲームを組み立てられない。 
それに対して、かながわクラブの攻撃のパターンは、横からの攻撃に比べて、中央29堀田に当てて落としたところに走りこんで、シュートする、このパターンで数本シュートは打てたが、ミドルレンジであったし、枠に飛ばないことが多く、得点には至らない。 青梅FCのDF力もあるが、相手を崩せた場面はほとんどなかった。

2本目
先発メンバーは1本目と同じ。
1本目に比べて、中盤でのボール回しができるようになった。 特に1ボランチで入っている8角木の視野の広さで、左右にボールを散らすことができるようになり、そこからサイドからの展開ができるようになってきた。 
15分 26富山OUT 24河野IN、 31舘OUT  25堀口IN
青梅FCも1本目同様、多彩な攻撃を仕掛けてくるが、中盤の19太田、14津久井を含め、DFに人数をかけることで、何とか持ちこたえることができた。
21分 かながわクラブ 縦へのフィードに29堀田がゴール前へボールを落とし、オフサイドぎりぎりで24河野が走りこみ、GKと1対1でシュート、ゴーーール!! 1−1。 24河野の積極的な裏をつく動きが功を奏したゴール。 
かながわクラブの動きがよくなり、25堀口、14津久井の攻撃参加も増えて人数をかけて攻撃できるようになってきた。 中盤でも、ボールの持ち方がよくなり、パスコースが生まれて、つなぐサッカーができるようになってきた。
27分 かながわクラブ左サイドからのCK、25堀口のボールは、ゴール前の選手を越してファーサイドに、そこにカバーに入った27眞弓が再びゴール前へ折り返して、29堀田がゴールへ押し込む、ゴーーーーール!! 2−1。 後ろからあきらめずに走りこんで折り返した27眞弓の運動量が生んだゴール。 
2本目の中盤でボールが回るようになった要因は、選手のポジションのバランスがよくなったこと。 サイドでボールをキープした時に、他の選手がボールに近づきすぎず、パスを出してもらいたい位置に動いてボールをもらう、そのパスを出した選手が、再びパスをもらえる位置に動きだす、連動した動きも見られた。 特に8角木のサイドチェンジ、途中から入った24河野、25堀口がよく動いてボールに触る回数が多かった。

3本目
GK  21柳川
DF 3大原 15栄 2佐藤 18大川
MF 31舘 36萩生田 10ア 25堀口
FW 24河野 26富山

2本目からは大きくメンバーを変え、36萩生田の1ボランチ、10崎のトップ下。
5分 青梅FC 中盤でボールカットされて、青梅FCの左サイドから、攻撃を仕掛けられ、中央にはすでに3名の選手、完全にサイドから崩されて最後はクロスを入れられ、中央の選手がシュート、ゴール、2−2。 27眞弓が抜けたことで、DFのバランスもあるだろうが、相手青梅FCの攻守の切り替えの早さに、ついていけなかった。 
3本目ということもあり、かながわクラブの運動量も落ちる。 ボランチの36萩生田はDFのカバーに回るケースが多く、31舘、25堀口も下がり気味になり、前の3人の選手とのあいだが空くようになってしまった。 サイドでボールをキープするも、かながわクラブの悪い癖である、ボールに集まってしまって、前へフィードもできず、パスの出しどころがなくなってしまっていた。 
方や青梅FCは、サイドからサイドへ1本のパスで大きく展開ができ、フリーになった選手がいい形でボールを持つことができ、攻撃の人数をかけられる。 それに対して、かながわクラブのDFは、中盤でボールを奪い返そうとして、飛び込むケースが多く見られ、抜かれてDFの人数が足りないこともたびたびあった。 
10分 青梅FC かながわクラブDFのクリアーミスをカットして、そのままシュート、ゴール、2−3。
かながわクラブの攻撃は、何とかサイドバックを含めた人数をかけた攻撃も見られたが、反面その逆襲にあい、ピンチも多かった。 

試合終了
結果的には2−3という拮抗したゲームではあるが、個人の技術的な能力、組織的な攻撃力の違いを見せ付けられたゲーム。 ただ、2本目のように、そういう相手でも、ボールをうまくまわせれば、攻撃のチャンスが生まれる。 多くの場面では、まだパスを出した選手が、次の動きに入っておらず、パスを受けた選手が出しどころに困ることが多かった。 29堀田のポストプレーはある程度通用したが、相手DFも2、3人で前を向かせないようにしていた。 そういうときに、どうやって周りの選手がサポートできるか。
DF面では、以前より1対1で負けないような粘り強いDFができてきたと思うが、相手の早い攻撃に対して、すばやい判断でどのポジションを取るのか、どうやって攻撃を遅らせることができるのか、などを考えてもらいたい。 中盤での守備も、ボールを奪いに行くだけではなく、まずは相手を前に向かせないような執拗なDF、そうすることによって、相手の展開力がかなり落ちるのではないだろうか。 FWの選手を含め、基本的なDFの仕方をもう一度考えてもらいたい。


falcon's eye

強豪チーム相手に、いろいろなことが勉強になった試合ではなかっただろうか。 相手の良さを吸収して、自分たちのサッカーに生かせればいいと思う。 今後の練習を通じて、課題を克服できるようにしてもらいたい。 DF面では粘り強さも出てきたが、反面、単純にボールを奪いに行ってピンチを招く場面も多く見られた。 やはり、相手に人数をかけられて攻撃された時に、DFだけではどうしても追いつかない。 その手前の中盤の守備で、相手に嫌がられるような守備をすることも大事だと思う。
攻撃面での青梅FCとの違いは、パス、クロス、などのボールの質。 パスの速さのあり、正確性もあり、ロングボールでももらう相手のほしいところに蹴れるキック力、などなど。 止まったボールをけるのは誰でもできると思うが、動きの中でいかに正確なボールが蹴れるかどうか。
とにかく、こういう強豪チームとの練習試合を通して、さらにステップアップしていきたい。 そのためにも、試合後にお互いの考えをぶつけてコミュニケーションをしてほしい。